商標の出願・維持にかかる費用

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商標の出願から登録まで

特許庁費用特許事務所費用合計
出願¥12,000~¥30,000~¥42,000~
中間処理¥0¥50,000~¥50,000~
登録¥21,900~¥40,000~¥61,900~
総合計¥153,900~

上の表の金額は、商標出願の区分が1つの最低限の料金であって、特許事務所の手数料も比較的安い金額で計算しています。最近ではインターネットのみで低廉な料金を売りにしている特許事務所もあるため、「商標 安い」などで検索するともっと低廉な料金の特許事務所が見つかります。

中間処理は、特許庁から特許にできない旨の拒絶理由通知が発行されずにすんなり登録になった場合には、特許事務所費用は発生しません。特許事務所費用は、日本弁理士会が行ったアンケート結果で最もボリュームゾーンの多い金額を基準としました。

【リンク】日本弁理士会 報酬アンケート

出願

商標登録出願時には、出願料として特許庁に1万2千支払います。区分の数によってこれに(区分数×8,600円)が加算されます。特許事務所の手数料は、概ね5万程度です。

日本弁理士会が特許事務所に対して行ったアンケート結果は、平均的な分量の書類の場合には、5~8万が約70%となっています。最低は2万、最高は11万以上と事務所によって大きくばらつきがあります。

商標は、更新することで永続的に保持でき、特許事務所とも長い付き合いになるため、安いという理由だけで事務所を選ぶことはあまりおすすめできません。もちろん、費用は大切な要件であるとは思いますが・・・。特許事務所のコストの大部分は人件費であり、事務所間の価格差は1つの案件にかける時間の違いと考えてよいと思います。

中間処理

中間処理は、特許庁の費用は0円ですが、特許事務所の費用が6万~かかります。厳密には、意見書が4万~、手続補正書が2万~で合計6万~となります。報酬アンケートでは、50%の特許事務所が意見書手数料が4~6万、手続補正書手数料が2~4万と答えています。

登録手続

商標が登録されると、特許庁に商標を10年間維持するための登録料を支払います。登録料は、10年分を5年毎の2回に分割して納付することができます。1区分で5年間の分割納付の場合には、21,900円で、2区分だと倍になります。10年分一括納付だと、(区分数×37,600円)となり、少し割安です。

特許事務所は、登録になると成功報酬として、4万~程度かかります。報酬アンケートでは、70%の特許事務所が4~6万と回答しています。これに、拒絶査定不服審判の請求などが含まれると、金額はプラス18万~となります。さらに、成功報酬も高額になる場合があります。

1件の商標を登録するための費用は結構な金額なります。各自治体で助成金などもおこなっており、以下のサイトで地元に特許の補助金制度があるかを調べることができます。

【リンク】日本弁理士会 補助金制度調査結果

登録後にかかる費用

維持年金

商標は、登録料を支払い続けることにより、永続的に保持できます。登録料は、変わらず分割の場合には5年毎に(区分数×28,300円)、一括の場合には10年毎に(区分数×48,500円)の費用がかかります。

無効審判

他人から商標を取消すための取消審判を提起されることがあります。このときは、特許事務所に払う手数料として24万~27万(約60%の特許事務所の回答結果)程度必要になります。商標を無効にする無効審判についても、手数料として37~40万(約60%の特許事務所の回答結果)程度必要になります。