意匠出願について

おもちゃのデザイン・外観形状を保護するためには、意匠登録出願が有効です。意匠登録出願は、製品販売前、プレスリリース前に行う必要があります。公表後であっても、新規性喪失の例外の手続きを行うことにより、公開日から1年以内であれば出願が可能です。

おもちゃの一部分が特徴的である場合、具体的には、乗用車おもちゃのタイヤに特徴があってボディには特徴が無いためタイヤ部分のみ権利化したい場合、部分意匠としての権利化を図ることが有効です。部分意匠の場合は、タイヤの一部(ホイールのみ)を特定して権利化を図ることもできます。

乗用車おもちゃのタイヤの部分意匠の審査では、タイヤの形状に基づいて審査が行われるため、ボディの形状が異なってもタイヤの形状が同一又は類似の登録意匠が存在する場合は、登録されません。他方、権利範囲はタイヤの形状で特定されるため、その他の部分の形状には左右されません。つまり部分意匠は、審査は通り難いが権利化できれば強い権利となります。

おもちゃの種類と分類

人形やぬいぐるみ以外のおもちゃは、おもちゃの種類によって以下の通り分類されます。

・E1-400 生活用具 ・E1-60 家具 ・E1-63105 スポーツカー
・E1-410 食器、スプーン ・E1-6100 トイレ ・E1-63106 二輪車
・E1-420 ステッキ ・E1-6115 いす ・E1-63108 乗用車
・E1-421 アクセサリ ・E1-6116 テーブル ・E1-6321 電車
・E1-430 ケース ・E1-6117 ベッド ・E1-6329 電車付属品
・E1-432 かばん ・E1-621 スコップ ・E1-640 電話、スマホ
・E1-5010 バックル ・E1-622 のこぎり ・E1-680 武器
・E1-5012 かぶりもの ・E1-630 乗物 ・E1-6810
・E1-511 笛、らっぱ ・E1-63100 自働車 ・E1-70 建物、基地
・E1-512 ピアノ ・E1-63101 トラック ・E1-71 家屋

乗用車おもちゃのタイヤに特徴がある場合、乗用車おもちゃの意匠でタイヤを部分意匠として出願することも、乗用車おもちゃ用タイヤ(乗用車おもちゃの付属品)として出願することもできます。どちらで出願すればよいかは、市場に流通する場合にどのような状態であるか、を考慮します。具体的には、乗用車おもちゃとして流通する市場においてタイヤの部分のみを権利化したい場合は、乗用車おもちゃの意匠でタイヤのみを指定した部分意匠として出願します。逆に、乗用車おもちゃ用タイヤ単体で市場に流通する場合には、乗用車おもちゃ用タイヤとして権利化を図ります。

出願に必要な書類等

意匠登録出願は、おもちゃの図面又は写真で形状を特定します。従って、意匠登録出願を行う際には、おもちゃの具体的形状が分かる写真、図面、又は現物が必要となります。出願から登録までの期間は、通常8~10か月ですが状況によって多少前後することがあります。

意匠登録出願から登録までの費用については、特許事務所によって異なりますが、概ね15~25万程度と思われます。弊所料金は、出願から登録までで概ね20万程度となっております。詳細については、こちらでご確認ください。

意匠登録の効果

意匠登録されることで、登録されたおもちゃと同一又は類似の商品を販売した第三者に対して差し止め請求、損害賠償請求を行うことができます。アマゾンや楽天等のマーケットプレイスで意匠権侵害等を行った販売業者に対しては、アマゾン側で侵害事業者の販売停止等の厳しい措置がなされます。

意匠権取得済であることをホームページ等で広く訴えかけることにより、未然にコピー品の販売を防止するといった抑止効果も期待できます。

もし、登録された意匠権を第三者が使用したいとなった場合は、実施許諾契約を締結することで使用を許諾できます。使用許諾の際の実施料については、交渉によって双方納得のできる金額で折り合いを付けます。

外国での意匠権取得を希望の場合は、出願してから半年以内に外国出願手続きを行います。ハーグ協定に基づく国際意匠登録出願であれば、複数の国に一括で意匠登録出願を行うことができ、費用削減、管理負担軽減といったメリットがあります。

弊所では、意匠登録出願が初めてというお客様も多く、原則としてWeb又は対面でのお打ち合わせをお願いしております。おもちゃの権利保護をご希望の方は、こちらよりお問い合わせください。

【関連ページ】意匠登録出願について