サウナと特許

サウナの特許

サウナに関連する製品を開発・販売する際に、競合他社や後発企業に模倣されないためには特許が有効です。サウナ関連といっても非常に幅広いですが、過去には以下のような特許が出願されています。

  • サウナストーブ
  • サウナ装置・システム(サウナ全体)
  • テントサウナ
  • ミストサウナ装置
  • 周辺グッズ(サウナハット、サウナマット、サウナシート)

周辺グッズでは、特許ではなく実用新案での登録が多いです。特許と実用新案の違いは、実体審査の有無となります。実用新案は出願すれば登録となりますが、特許は審査を通過した場合のみ登録となります。ただし、侵害者に対して警告状の送付等を行うときには、特許の場合は何らの手続きも必要ありませんが、実用新案登録だと特許庁から実用新案技術評価書を取り寄せて、添付したうえで警告を行います。

サウナの起源は2000年以上前のフィンランドと言われていますが、近年のサウナブームにより様々なスタイルのサウナが開発されています。過去に似たような製品等が存在していなければ、特許を取得できる可能性があります。特許取得の可否については、製品の構造等を理解したうえで登録可能性を探る先行技術調査を行います。

特許出願の事例紹介①

(出典:J-PlatPat

 

組み立て式のテントサウナに関する特許となります。入口の形状が特徴的であって、180°の円弧形状で一部が延長した形となっています。このような形状とすることで、テントサウナに出入りする際に、人肌にカバーが接触して不快となる状態を抑制します。

この発明の一番のポイントである権利範囲は、テントサウナの入り口の形状です。このように、テントサウナそのものは古くから存在しており広く利用されていますが、従来のテントサウナに一部改良を加えて、快適性向上や効率化といった効果を奏する場合には特許を取得することができる可能性があります。

なお、出入口の形状であれば意匠権での権利化も考えられますが、特許のように文章で権利範囲を特定することにより上位概念化して広い権利を確保できるケースが多いです。

特許出願の事例紹介②

(出典:J-PlatPat

サウナハットに関する特許となります。上図のように3層構造となっていて中間層は断熱性を有する発泡性の樹脂から構成されています。最も内側の総には、保冷剤等を収納することが可能なポケットが設けられています。

このように、1層の布やタオル生地でのサウナハットは多数存在していますが、3層構造にするとともに、内側に保冷剤が収納できるポケットを入れて断熱効果及び冷感効果を与えることで特許となっています。

サウナハット等の周辺用品では、実用新案の登録が多いですが、特許として登録されている数少ないケースかもしれません。ただ、サウナ周辺の商品であっても、従来には存在していない構造と、それによって奏することができる顕著な技術的効果が認められれば、特許として登録される可能性はあります。

特許出願の事例紹介③

(出典:J-PlatPat

3つめは、サウナのヒーターの制御に関する発明です。サウナに入っている人の深部体温を検出可能なセンサが設けられていて、検出した深部体温に基づいてサウナヒーターの入切を行います。

このように、サウナのヒーターは、通常はサウナ室の温度によって制御され、定期的な時間間隔でオートロウリュ等が行われます。この制御について、従来とは異なる視点で制御を変更したことで、特許を出願したものと考えられます。

特許について

弊所では、サウナの特許に関する相談を随時承っております。ご希望の方は、こちらのお問い合わせフォームから相談内容を記載のうえ送信ください。なお、特許出願に関する相談は、無料にて対応いたします。