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自分で特許出願した場合

技術内容を最も理解している

発明の内容を最も理解しているのは出願人です。発明のうち、どの部分を公にして(特許は出願から1年6カ月で公開されます)、どの部分をノウハウとして社内に留めるかの判断もできます。特許事務所の依頼する際にすべてを話できれば良いのですが、時間の都合もあって難しい場面が多いです。

出願書類を作成している最中に、さらなる改良発明が生まれるかもしれません。実際の製品になる前のアイデアの段階では、文字に起こすことにより発想が膨らみ、新たな発明が生まれることがよくあります。自分で出願を行えば、これらの改良発明についても特許出願に盛込むことができます。

低いコスト

特許事務所に依頼すると、最低でも20万円以上はかかりますが、自分で出願を行うと特許庁手数料の1万5千円だけで済みます。これに、郵送の切手代などの諸経費がかかるのみなので、相当安く上げることができます。

出願書面の質

特許の出願書面は、出願した後は新たな事項を追加することができません。従って、出願の時に書類を完全に仕上げておく必要があります。特許事務所では、どのように記載すれば漏れなく特許を取得することができるのかというノウハウを備えています。

特許出願を行う際には、その特許が既に出願されているかどうかを調査します。調査のやり方は、インターネットで調べてれば可能ですが、検索でヒットした特許と自分の出願する特許との関係を判断することが難しい場面があります。検索するワードによってヒットする文献も異なるため、調査に漏れが生じる可能性もあります。

自分で出願を行うということは、本来であれば特許になったかもしれないけど、始めの記載が不十分であったために拒絶になってしまったということも起こり得ます。自分で特許出願を行う場合には、審査請求の期限管理や拒絶理由通知の対応など出願した後も多くの管理すべきことがあります。

特許出願に慣れていない人は、以下の窓口に相談しながら手続を進めましょう。国が行っている知的財産の総合的な窓口です。電話を掛けると、近くの相談所に繋がります。

【リンク】知財総合支援窓口

特許事務所によっては、中途受任という形で自分が出願した案件であっても拒絶理由通知に対応してくれる所があります。ただし、特許事務所で出願した場合と比べて手数料を多くとられると思います。

特許事務所に依頼した場合

お金がかかる分、時間と手間がかからない

発明の内容を伝えたら、あとは特許事務所が書類をすべて作成してくれるため、手間がかかりません。特許事務所に依頼したほうが、自分で出願書類を準備するよりも時間がかからないケースが多いです。

出願した後の期限管理についてもすべてお任せで平気ですし、拒絶理由通知についても適切に応答してくれます。特許事務所の場合には、特許になるまでにかかる金額は70万円以上です。自分で行うと10万円以下で済みます。

出願書面の質の確保

特許事務所に任せると、経験が豊富な専門家が対応してくれるため、欲しい特許の内容で権利化を図ることができます。出願の際には、いかにして回避し難い特許にするかということも念頭において書面を作成するため、強力な権利となります。

特許出願を行う上で最も大切なことは、本当に欲しい権利で取得できるかということです。審査の結果、権利範囲が狭くなることはやむを得ませんが、出願書類の記載が不十分であってそのような結果になることはとても残念です。一度出願した特許の出直しはできないので、出願書類の準備には入念がチェックが必要です。