特許検索情報の見方

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特許査定になっているかの判断

特許情報プラットフォーム

特許情報の検索は、特許庁が公開しているデータベースの特許情報プラットフォームを利用します。このデータベースでは、特許だけでなく商標や意匠、各種審査経過の情報などを検索することができます。

特許を検索する場合は、下図のように「特許・実用新案」のタブから「特許・実用新案検索」を選択します。

【リンク】特許情報プラットフォーム

経過情報の参照

検索キーワードに所定のワードを入力して「検索」ボタンを押すと、該当する特許・実用新案がリスト化されて表示されます。リスト化されている公報の右端にある「経過情報」ボタンを押下します。

経過情報を開くと、以下の画面が表示されます。この審査記録の書類を選択すると、拒絶理由通知などの審査情報を閲覧することができます。また、特許査定が発行されているか、つまり特許になっているかを判断することもきます。

未審査請求

特許では、出願から3年以内に審査請求しない場合は、出願は取り下げたものとみなされます。つまり、特許権は発生していません。

経過情報に以下のように「最終処分(未審査請求によるみなし取下)」と表記されている場合は、審査請求することなく取下げたものとみなされています。つまり、特許権は発生しておらず、今後も発生することはありません。

審査請求有

審査請求がされている場合は、以下のように「査定種別(査定無し)」となっていて、一番下に「出願審査請求書」と表示されています。これは、出願審査請求を行っており、現在特許庁で審査中であるという意味です。

「査定種別(査定無し)」となっている場合は、登録にも拒絶にもなっておらず、未審査請求による取下げにもなっていない状態です。つまり、これから特許になる可能性がある案件です。

出願した後であって出願審査請求がされていない場合は、一番下の「出願審査請求」という文字が表示されません。つまり、単に特許を出願した状態であって、登録も取下げもされていない状態です。

現在特許権が存在しているかの判断

経過情報

経過情報を参照して特許になっている場合には、現在も存続している可能性があります。以下の赤丸を見ることで、現在の状態を確認できます。下図では、「本権利は抹消されていない」となっており現在存続していることが分かります。

登録情報のタブを選択すると、さらに詳しい登録状態を確認することができます。

特許権の登録、移転、消滅などの情報は、特許庁の原簿に記録された後、インターネット上で公開されます。原簿登録からインターネットでの情報公開までタイムラグがあるため、最新の状態を知りたければ特許庁に出向いて原簿を閲覧請求することが確実です。

当事務所では、特許調査に関する相談を随時承っておりますので、こちらからお問い合わせください。[insert page='tel' display='content' ]